CORONA TIME ENGLISH

コロナ時代の英語・造語

コロナがもたらした新しいライフスタイルが新しい英語表現を生んでいる。今はまだそこに明るい響きが無いのが寂しいのであるが。コロナ禍で耳にするようになった英語に加えて、造語の数々を紹介してみたい。

lockdown ロックダウン

コロナの感染拡大が危ぶまれるようになった初期の頃、lockdownという言葉を海外ニュースで耳にするようになり、じきに国内においても誰もが口にするようになった。その元々の意味をご存じだろうか? 刑務所で緊急事態が発生した際に、囚人達はそれぞれの監房に戻らされ刑務所には厳重な鍵がかけられる。映画で観るそれである。これが lockdownの語源である。

remote work リモートワーク
telework テレワーク
telecommuting テレコミューティング
WFH

緊急事態宣言が発令されたあたりから日本でも在宅で仕事をする人が増えた。remote work, teleworkと呼ぶのが日本では一般的だが、telecommutingとも言う。commuteとは通勤/通学のこと。15年前位からすでに在宅ワークが取り入れられているイギリスではWFHと呼ぶ人が多い。Working From Homeの略である。

covideoparty コビデオパーティ

Netflix(ネットフリックス)で映画やTVショーを楽しんでいる人は多いだろう。Netflix が配信するNetflix partyというapp(アプリは和製英語、英語ではアップと言う)を使って他の人達と同時観賞し、チャットすることを covid+video+party → covideopartyと言う。

quarantini カランティーニ
coronarita コロナリータ

quarantine+martini(マティーニ) → quarantini,  corona+margarita (マルガリータ)→ coronarita.  quarantineとは「検疫」のこと。quartはラテン語で数字の「4」、イタリア語の quaranten(40日)から来ている。14世紀に欧州でペストが大流行した時にヴェネツィアに入港する船に感染者がいないか、40日間の隔離を求めたことに由来する。コロナ禍で外に出られず、隔離されているような状況で家呑みすることをquarantiniするとか、coronaritaする~などと言う。

blursday ブラーズディ

blursdayとは、monday, tuesday …sundayに付け加えた新しい曜日だ。スペルはthursdayに似ている。90年代にOasisと人気を二分したBlurというバンドがあった。その意味は「ぼんやり、不鮮明」のことであるが、自宅での自粛期間が続いて、一体今日は何日で何曜日なのか、朝なのか夜なのかもわからない日のことを言う。「What day is it today? Oh, it’s another Blursday..」(今日はいつなんだ? あぁ、またもブラーズディか。)

doomscrolling ドゥーム スクローリング

悪いニュースばかりをネットで探すことを doomscrolling。doomとは「悪い、ひどい出来事」のことで scroll はネット検索時にページをめくるスクロールのことである。「You should stop doomscrolling, you’ll get depressed.」(悪いニュースを探すのはやめなよ、鬱になってしまうよ。)

covidiot コビディオット

covidiot は、covid(コロナ)+idiot(馬鹿)をかけた言葉。コロナ禍にあって馬鹿な行いをする人、安全でいるためのアドバイスやルールを守らない idiot(愚かな行いをする人)のことだ。

staycation ステイケーション
coronacation コロナケーション

stay+vacation → staycation. corona+vacation → coronacation。容易に想像がつくだろうが、家にいて、または自国に留まって vacation をすることである。

本来なら今頃はオリンピックの真っ只中。東京は外国人で溢れかえり、飲食店は毎晩夜遅くまで迷惑なほどにぎわっていたに違いない。昨年のラグビーワールドカップ時からは想像もできない世界の変わりようである。この時は感動と共に、One Teamという言葉が流行った。コロナの時代とはいえ、希望の垣間見える造語が欲しい。

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