たどり着いたのは私が選んだ学習方法

私の英会話ライフ

Aya

多忙な中、レッスン前の準備もスケジュール管理も、好きなことを続けるための努力を努力とも感じさせずにこなしてしまうAyaさん。お願いした原稿から、なかなか時間がかかる自己学習がきっちりライフスタイルの一部になっていることをあらためて知りました。言語を仕事としているAyaさんならではの学び方なのかもしれません。

きっかけはネイティヴ民族への興味から訪れたアイルランド

海外旅行を機に、エイトリアムに通い始めました。というと、旅行先はイギリス?と思われるかもしれませんが、行ったのは、アイルランド。ケルトやネイティブアメリカン、アイヌなど、ネイティブの民族に興味があり、また、イェーツの妖精物語やケルトの薄明などを読んでいて、是非一度、訪れてみたい国でした。旅行先では、地元のレストランのマスターや、パブで隣り合わせた弁護士さんなどと話す機会があったのですが、自分の英会話力のなさを実感。家から近い吉祥寺にエイトリアムを見つけて、早速通い始めました。

沢山あるアメリカ英語の教室ではなく、ブリティッシュイングリッシュを選んだのは、古いものや文化が好きなので、また海外旅行に行くことがあっても、アメリカは選ばないだろうと思ったこと、イギリスの文化も好きだったことがあります。

昔、気に入って買ったマグカップ。最近、英国製と知った

トールキンやC.Sルイスの小説、リバティやウィリアムモリスなど、日本の小紋にも似たテキスタイル、上質なウールで仕立てた服、演劇の本場イギリスの文化をベースにもっている英国ロイヤルバレエ団などなど。気に入って買ったものが、後から英国製と分かったこともあります。そうそう、2019ワールドカップ後、ラグビーにもはまっています。

グループレッスンで始めた英会話

エイトリアムでは、はじめはグループレッスンに毎週通っていました。グループレッスンといっても3~4人で、毎回、沢山話さざるを得なかったことが、力になったと思います。また、他の人の話す様子を聞き、「こういう言い回しをすると良いんだ」「そういう単語を使えばいいんだ」「こんな風に会話のきっかけを作るといいんだ」と勉強になったり、普段の生活では出会わない、年齢も生活背景も職業も違う人と知り合って、自分の視野が広がったりしたこともグループの良さでした。

スケジュール難でプライベートレッスンに変更。「映画の聞き取り」を使った独自のレッスン内容に

コロナ禍前後から、自分のライフスタイルががらりと変わり、毎週のグループレッスンに通うことが難しくなってきました。考えた末に、個人レッスンに切り替えることにしました。折角なら自分の弱点、「聞き取ることができない」「語彙不足」を勉強できる方法でと考えました。そこで、何度見ても面白くて、字幕なしで楽しめたらいいなと思う映画を聞き取っていって、教えていただくというスタイルで勉強しています。

レッスン前の下準備、レポート作りに時間をかける

まず、家で、レッスンで使うレポートを作成します。最初に、字幕なし又は日本語字幕で映画の台詞を聞き取り、書き出します。その後、英語の字幕を見て、訂正、加筆し、分からない語彙やフレーズを調べます。レッスンで聞きたいことはアンダーラインを引いておきます。こうして、A4の用紙に3~4ページのレポートを作ってレッスンに臨みます。隔週のレッスンなので、レポート作りの時間は沢山あるかと思いきや、日々の雑事に追われているとあっという間に二週間経ってしまいます。そこで、予めまとまった時間をとれる日を確認して予定しておき、そのときは、何を差し置いてもまずレポート作りをするようにしています。

リアルな会話や発音の特徴が学べる

レッスンでは、まずフリートーク。英語で話す回数が、毎週通っていたときに比べて減ってしまったこともあり、貴重な時間です。

その後、いよいよ、映画を見ながら、主にアンダーラインを引いたところについて、語彙やフレーズ、文法などについて、勉強していきます。時には、分かっていると思っていたところで意味を取り違えていたりすることもあり、「なるほど」と毎回、新たな学びがあります。また、UKの人達が日頃使っている英語が出てくるので、文法的には正しくないように思えるけれど、日常的にはこう使うといった実践的な言い方を知ることができたり、階級や地域による発音の特徴を学べるといったことも、この方法の良さかなと思います。

スコッチウィスキーの空き瓶に生けた花。お酒の瓶はデザイン性が高く、よく花瓶代わりに使う

言語聴覚士の私が、学ぶ立場になり言語と向き合い共感する

私は、言語聴覚士として、発音や話すこと、言われたことを理解することなどに課題がある子どもに、日本語の発音の仕方や語彙、文法や聞き取り方などを教えているのですが、自分が言語を学ぶ立場になると、なかなか難しく、「そうだよね、文が長くなると聞き取れないよね。」と生徒達に共感しきりです。

英語の冗談に笑える時

それでも、ジャズコンサートに行った際に、曲間にあるアーティストの話の内容を聞き取れ、冗談が理解できて、思わず「ふふふ」と笑ってしまった時などには、英語のレッスンをやめないで、細々とでも続けてきて良かったと思います。

趣味のクラシックバレエ。踊ることは然る事ながら、自分の筋肉や動きを意識化することが楽しい

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