イギリス英語で学ぶ吉祥寺の英会話スクール ブリティッシュ英会話エイトリアム(ニュース & コラム)

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ニュース&コラム news and column

2011年3月

KEEP CALM AND CARRY ON

平静を保ち(今やっていることを)続けよう

東日本大震災のあったその週末にはすでに多くの外国人たちが東京から、日本から脱出し始めた。フランスは自国民にいち早く国外退去を勧告、他の国々もそれに続いた。彼らが最も恐れたのは原発事故である。BBCやガーディアンと言ったニュースメディアもまた日々刻々と最悪起こりえる事態を絶望的に報道して在日外国人たちの間に緊迫感を生み出した。さらに海外にいる家族や友人を心配する人々の度重なるメール、パニックに陥った人々のツィッターやフェイスブックへの書き込みが分刻みで過激になって彼らの不安を極度に煽ったことは否めない。とは言え原発事故はまだ現在進行形で今後も不安材料が更新されることだろう。

ジョークと言うサバイバル本能
そんな中、エイトリアムに残ってレッスンを続けている先生たちを気遣って勇気付けてくれた生徒達に感謝したい。次から次へと東京を離れる外国人の姿を先生たちがどんな気持ちで見送ったか、事故直後の1週間は心の葛藤もあったに違いないが、オフィスでは以前にも増して笑いが絶えない。これも一つのサバイバル本能なのだろう。「We’ll have a cup of tea while the ship is sinking, shall we?」(沈みゆく船の中で紅茶を飲もう)」と言って紅茶をすすった先生の言葉が印象的である。(沈み行く船とは今起こっている混乱の比喩である。)

Keep Calm and Carry On 「平常心を保ち(今やっていることを)続けよう。」
エイトリアムの教室には 「Keep Calm and Carry On」 というポスターが貼ってある。赤字に白の丸みを帯びたゴシック体(手書きではないかと言われている)で中央上部にはロイヤル・クラウン(王室の冠)があしらわれている、いたってシンプルだが力強いメッセージを持ったポスターである。

これは1939年、第二次世界大戦突入後にイギリス政府情報局によって国民の士気を上げるために作られたポスター3部作のうちの3番目のもので、最悪の事態が起こった時、つまりナチスのイギリス本土への上陸が現実になった時を想定して作られたものである。最悪の事態に直面しても、Keep Calm=平常心を失わずに冷静に、Carry on=自分の仕事、普段やっていることをひたすら続けること・・・こそ難局を乗り切る力だと解いているのだ。


最初に張り出されたポスターのスローガンは「Your Courage, Your Cheerfulness, Your Resolution Will Bring Us Victory」(君たちの勇気・明るさ・決意が我々に勝利を導くだろう。)次が「Freedom is in Peril. Defend It with All Your Might」(自由が危機にある。君たちのあらん限りの力で守れ。)そしてこの「Keep Calm and Carry On」(平常心を保ち(今やっていることを)続けよう。)

最初の2作はそれぞれ80万枚、40万枚と印刷され全土に掲示された。3作目の「Keep Calm…」ポスターはナチスが上陸し始めたら24時間以内に全土に配布される予定で準備されていたものだったが幸いにしてそれは実現せず、一部印刷されたのみで人々の目には触れることなく姿を消した。それが2000年に古書店から見つかって、現在はポスターやシャツ、マグカップなどのグッズとして陽の目を見ることになったのである。

このポスターのスローガンはまさに今の私たちの心に響く。いつ終わるとも知れぬ原発事故の行方。そして私たちは恐怖心の下に人間がどのように行動するかを目の当たりにし、自分はいかにあるべきかを学び続けている。Keep Calm and Carry Onと自らに言い聞かせたい。

電力不足の夏、特別な過ごし方を考えてみる
被災地はもとより計画停電の対象となっている町にも申し訳ない話だが吉祥寺は停電の影響も受けることなく、スーパーマーケットの陳列棚から品切れが数日起こりはしたものの、いつものにぎわいを失ってはいない。こうしてみるとコンビニの明かりが普段は必要以上に明る過ぎたことに気付くし、サービス慣れした私たちは傲慢にも多くのエネルギーを消費する生活に入り浸っていたことをあらためて思い知らされる。電力不足で今年はどんな夏を迎えることになるだろう。悲観するより暑い暑い夏の特別な過ごし方を考えたいと思う。


東日本大震災で失われた多くの命にご冥福をお祈りすると共に、家や家族や思い出の街並みを一瞬にして奪われた人々に、第一に帰る家と、そして希望を持てる日が一日も早く訪れることを祈っています。そして現場で闘っている方々に心から感謝します。